留学生作文 「一年が過ぎて・・・」

日本語科 留学生の作文を紹介します。

2011年10月入学の呉茜(ゴ セン)さんです。


 あっと言う間、留学生として日本に来て1年になった。この一年にはうれしいこともあれば、切ないこともある。とりあえず、こんなに頑張っている私に拍手させていただきます。
 日本に来たばかりの私たち、海外で生活を続けるために、一字、一句日本語を喋りはじめた。勇気を持って、2、3人一緒に教科書をみながら銀行へ口座開設に行ったり、住所変更の手続きのため、市役所へいったり、日用品を買うため、スーパーに行ったりしていた場面、今でもはっきり覚えている。2ヶ月経った後、初めてアルバイトをし始めた。面接に合格した結果を耳にはいった瞬間、飛び上がって、嬉しくてたまらなかった。それから、毎日朝5時に起きて、工場で12時まで働いていた。短期の仕事だが、ずいぶん長く感じた。まさかこんなに大変と思わなかった。最後の日の朝、普通どおりに工場に行って、池田という人が小さくて年玉と書いてある封筒をくれた。ばかな私は何が入っているかも聞かず、嬉しくてもらった。帰る途中、好奇心により、わくわくして封筒を開いたとたん、信じられないほど、驚いた。3枚の千円札を見て、年玉はどういう意味かと思いながら、涙が溢れてきて、感動した。
 2月10日、先生に紹介いただき、プレールというパン屋さんにはいって、接客の仕事を始めた。始めのうちは、失敗がいっぱいで、大変だったが、メモをしたり、先生に教えてもらったり、ひとりで家に練習したりして、ついに仕事の流れになれてきて、毎日順調にいけるようになった。同僚と仲良しになって、一緒に遊ぶなんてまるで夢みたいだ。お客さんから「日本語じょうずですね」と、同僚から「呉さんに尊敬した」と言われたほど嬉しいことはない。
 でも、自分の実力はどれくらい持っているかわかる。目指しているレベルまでまだまだ。一度人生の道で迷ったことがあって、先生に聞いたら、山に向かっている途中で、左だったり、右だったりするのは当然だと返事をいただいた。先生の話をよく考えてみて、目標をしっかり持っていれば、一生懸命頑張れば、遅かれ早かれ目的地に着くに間違いない。
 日本語で冗談を言えるまで頑張りたいと思います。先生、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。



呉さんは、本当に頑張り屋さんです!
私も一緒に接客の練習をさせてもらいました。私がお客さん役で練習しましたね!その後、お店に様子を見にいくと、店長さんが私に言いました。「呉さんは本当によく頑張ってくれています!」

これからも自分を信じて、頑張って欲しい!
呉さんなら・・・どんなに険しい山でも登り、頂上に立てると思います。

ぜひ日本人に留学生の頑張り、踏ん張りを知ってもらいたいです!応援よろしくお願い致します。



 

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